性行為ですら、挿入が怖すぎて
なんで女はこんな設計なんだ‥‥！と
哺乳類の設計を恨んでいたので
出産は尚更「無理でしょ」と思っていた。
ほんで
現代にいたってまで何故
「死ぬほどの痛み」を避けられぬのかと。
無痛分娩が普通であるべきやろと思っていた。
麻酔、かけようぜ。普通に。と。
鼻からスイカとか
ダンプに轢かれるとか
男性は耐えられなくて死ぬとか
お股びりびりになるとか
なぜそんな無茶が現代までまかり通るのかと
不安通り越して憤りすら覚えていたが
果たして・・・？
結果：褒められるくらい上手くいきました。
大丈夫でした。
予想以上にいけました。
パニックになったらどうしよ・・・
一瞬「無理ッ！」てなることはあったけど
わりとすぐ建て直せた。
お股ズタズタになったら怖い・・・
少し切れただけで済んで
当日からクッションなしで座れた。
緊急で帝王切開とか
吸引分娩とかになるのは怖い・・・
落ち着いて呼吸を続けたら
赤ちゃんに酸素をしっかり届けられて
ピンク色で生まれてきてくれた
股関節固いけど大丈夫か？？？
（開脚90度女）
開脚の左右差には驚かれたものの笑
（右が固い）
問題なかった！
更に
子が生まれてくるところを
自分で撮影できました。
母「撮影スタッフがいたのかと思った」
いません。わたしでした。笑
必殺：呼吸法「10秒かけて息を吐く」
産院のGoogleレビューで
「呼吸法のおかげでほんとに笑顔でお産が出来ました」
とあった。
これにつられてこの産院を選んだわけだが
さてその呼吸法とはなんぞや、となりますやん。
なんか、すんんごい特殊な
むっずかしい息の仕方か？と思うが
何のことはないのである。
「10秒、細く、長く、息を吐く」
以上！
え！！！！
でも案外やってみると難しいのは難しい。
だが練習すれば、できる！
できた！
で、これを本番の陣痛中にできるのか。
が不安だったが、いけたのである。
これ、
「ほんとか・・・？」
と思いつつも
「いけるらしいな」
と認識していることも大事だった気がする。
ずえったい無理やろ
って思ってたら不安過ぎる。
不安が大きいと
痛みも大きくなるそうな。
痛さを受け容れ続けた
もう一つ良かったなと思うのが
「お産の時の痛みは赤ちゃんに会える嬉しい痛み」と聞いていたこと。
これのおかげで痛みに抵抗しなかった。
入院した翌朝、
一晩付き合ってくれた助産師の方曰く、
先生は進行具合に驚いていたらしい。
途中、
「これ、骨盤バラバラなのでは？？？？」
「腰、原型保ってマスカ・・・？？？」
と思うような痛みだったけど
とにかく
【抵抗しない】
を徹底したらいい感じに進んだよう。
（先生が驚いていたらしい。）
とはいえ吐いたりもした
呼吸法を「もう無理だッ！」って
諦めると、吐いた。
2回くらい。
「正気を保たないと吐くのね」と学習。
基本部屋に一人でいたのだけど
（コロナの影響で立ち合いは出来なかった）
看護師さん（兼助産師さん）が
淡々と片付けてくれて助かった。
立ち合いしてもらった方が
「頑張ってくれてありがとう！」って
思ってもらえていいのかなーーとか思ってたけど
立ち合い無しが楽だった。
気遣われることも
気遣うことも要らないのが
集中できてよかった。
陣痛開始から生まれるまでのタイムライン
11：00ごろ
６、７分ごとの張りと生理痛様の痛み。
いうてさ。ずっと張ってましたから（切迫早産）。
まだでは？と思った（思いたかった・・・
15：00すぎ
ようやく産院へ連絡。
（電話が苦手過ぎて←）
内診したらしっかり出血しており、入院。
17：00
晩御飯。
痛みはありつつも普通に食べた。
20：30
シャワーを浴びる
0：00
痛みで目が覚めるようになる
3：00
耐えがたくなってきた。
腰のバラバラ感。腰消失してる？？？感。
呼吸法を放棄すると吐く。
子宮口は3センチとかだったような。
5センチだったか？
6：00
限界だ無理だ限界だ頑張れがんばれ！
なところから
1時間ごとに
がつっ！と急に痛みがレベルアップするように。
限界を超えてくる我が身体。
レベルアップで無言ナースコールするたび
子宮口が拡大してた。
痛みのレベルアップと
子宮口の開きがちゃんとシンクロしててすげえなと思った。
8：00
破水。
あーーー散々怖がっていた破水とはこれだったのか。。。と
どゅわーーーーーとどうしようもない量が出た。
分娩台へ！
陣痛のさなか歩いて向かうとはどゆこと！？と思ってたけど
案外普通にいけた。
分娩台にて
陣痛は痛みというより『衝動』な感じ。
「痛みに耐えられなくなってから呼吸法したらいいよー」
と言われるも、
もう「痛く」は無いのでよくわからない。笑
いきんでいいよと言われ
『衝動』に促されるままいきむ。
いきむのは多分下手だった。笑
力が股に集中できなかった。
ここはリベンジしたいところ。笑
8：53
おぎゃーの顔が股から見えた！
37週2日と早めだったから
顔は胎脂まみれで白かった。
すぐに抱っこ
（というかお腹に乗せてもらった。
「泣いてる・・・！」
が私の第一声だったと思う。
お腹の中でもごもごしていた生き物が
ほんとに人間で
もう泣き声を出しているのが
なんだか感動だった。
結論：確かに痛かった。でも面白かった。
痛みの限界を更新できていくのも
痛みのレベルアップに伴って
体内（子宮口）も変化していたのも
なんだかんだ耐えられたこと
男性器すら入れるのが怖かったところから
ほんの少しの切開で人間を出せたこと
いきみがわからなかったけど
わからんなりに産めたこと
身体ってすげーーーって
ずーっと思わされる時間で、
面白かった。
自我を身体が超越していく感じ。
切迫早産の入院がしんどかったから
妊娠生活はきついなて思うけど
出産はまたやってみたいなと思う。
いきみをリベンジしたい。笑
10代ぐらいから
出産は無理ゲー過ぎないか？？？と
不安だった私に、
「できるし、思ってる以上に大丈夫だよ。」
って言いたい。
出産が怖い、不安な方の
恐怖がやわらげたら嬉しいです。
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